RDSConnectionBroker接続不具合対応

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ActiveDirectoryドメイン下にてリモートデスクトップセッションホストが3台あり、コネクションブローカーを用いてRemoteAppを構成している環境となりますが、ここで発生したRemoteApp接続エラー時の対応を記録しておきます。

■環境

項目バージョンなど
OSWindows Server 2019
ActiveDirectoryドメイン使用している

■事象

接続元のクライアントPC(Windows 10 Pro)にて「RemoteAppが切断されました。このコンピューターはリモートコンピューターに接続できません。」といったメッセージが表示され、リモートデスクトップサーバーに接続できない状況が発生しました。リモートデスクトップセッションホスト自体は起動していることは、管理者ユーザのRDP接続より確認済でした。

■原因

イベントビューアで「TerminalServices-SessionBroker」を展開し、「Operational」を選択し、「現在のログをフィルタ」から「エラー」で抽出するとイベントID=770で「ポインターが無効です」というエラーが出ていました。また、同じタイミングでイベントID=2056にて「リモートデスクトップ接続ブローカーサーバーは、データベースから NULLという名前のプロバイダーのターゲットを列挙できませんでした。プールされた仮想デスクトップ コレクション名: NULL」というエラーも発生していました。

イベントログの結果からすると接続先のリモートデスクトップセッションホストのサーバが見つかっていない状況のようでしたのでリモートデスクトップセッションホストの状態を確認することにしました。すると本来起動しているはずの「Remote Desktop Connection Broker」のサービス状態が「実行中」になっていませんでした。

■対応

Windowsの「サービス」画面から「Remote Desktop Connection Broker」のサービスを「開始」して「実行中」状態に切り替えしてクライアントからの接続確認をするとすんなり接続できました。セッションを振り分けるコネクションブローカーサービスが起動していなかったのですからユーザをリモートデスクトップセッションホストに割当できなかったという単純な問題でした。似たような事象のときは、まずリモートデスクトップセッションホストが起動しているか確認の上、今回登場した該当サービスがきちんと実行中であるか確認しましょう。

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