.NET MAUIでのクロスプラットフォーム開発入門 #1

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今回は.NET MAUI を用いてクロスプラットフォーム開発を行う手順の準備(ツールセットアップ、サンプルプロジェクトの作成)までを実施します。

項目バージョン
OSWindows11Pro
VisualStudio2026 Community Edition
C#10.0

■概要

.NET MAUIはC#、XAMLという技術を用いてクロスプラットフォーム(Windows, Android, iOS, iPadOS, macOS)のアプリ開発ができる仕組みです。.NET MAUIは「.NET Multi platform App UI」の略ということです。

C#を使って開発ができる人にとってはAndroidやiOS向けのアプリケーションもC#で作成ができるようになると考えるとかなり魅力的だと思います。

■開発ツールセットアップ

Visual StudioだけでなくVisual Studio Codeでも開発ができますが、ここでは私が使い慣れてきたVisual Studio+Windows環境で進めるとします。Visual Studioは2025/11の時点で2026の最新版が提供されていますのでこれを用いることとします。Visual Studio 2026のセットアップは以下の記事で紹介していますので参考にしてみてください。1つだけ注意するのは「.NET マルチプラットフォームアプリのUI開発」のワークロードを選択してインストールしておく点です。

■プロジェクトの作成

Visual Studio 2026を「.NET マルチプラットフォームアプリのUI開発」を選択してインストールしたら起動します。「新しいプロジェクトの作成」を選択します。

右上のプロジェクトのタイプを絞り込み、「.NET MAUI アプリ」を選択し次へ進みます。

新しいプロジェクト構成の指定で任意のプロジェクト名、保存場所を指定します。

フレームワークのバージョンは「.NET 10.0」を選択します。(2025/11時点のVisual Studio 2026では.NET 10.0の一択です)サンプルコンテンツは含めずに進めます。

しばらく待つと以下のようにプロジェクトが作成されました。一度ビルドを実行してデバッグ実行してみます。

デバッグ実行時はプラットフォームがWindowsを指定して行います。(Android向けの確認をする場合は、AndroidエミュレータやAndroid端末の実機を接続するのですがまた別の機会で紹介します)

アプリが立ち上がることを確認します。サンプルアプリは「Click me」をクリックするとクリックした回数がボタン上に表示されるアプリになっています。

次回はプロジェクトの構成について整理したいと思います。

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