UbuntuなどDebian系のLinuxを利用しているとソフトウェアのダウンロードやインストール時にAPTと呼ばれるツールを用います。今回はこのAPTについて整理します。
■APTとは?APTでできること
APTはAdvanced Package Toolの略称でUbuntuやDebianなどのディストリビューションで利用されるソフトウェアの管理ツールです。
ソフトウェアは多様なライブラリで構成されているケースが多く、セットアップ時にはその依存状態も適切に管理される必要があります。(異なるバージョンを利用すると想定している動きにならない、など)APTを用いることでその管理が簡単に行えるようになります。
■APTリポジトリ=ソフトウェアのダウンロード情報センター
APTはAPTリポジトリと呼ばれるソフトウェアの取得元を示す情報源で大きく/etc/apt/sources.list と /etc/apt/sources.list.d/の2つに分けられます。
「/etc/apt/sources.list」は公式のリポジトリで、「/etc/apt/sources.list.d」は公式のリポジトリとは別に個別に管理されたそれぞれのパッケージごとのリポジトリとなります。
例えばRDBSである「PostgreSQL」にもディストリビューションの公式リポジトリとは別にAPTリポジトリが存在します。
■APTリポジトリの更新
リポジトリの情報を更新して必要なアップデート等を確認する作業を行います。
sudo apt update
■パッケージ・システムの更新
「apt update」コマンドでリポジトリ情報を更新したら、「apt upgrade」でシステム全体の更新(インストール済パッケージ)を行います。個別のソフトウェアをインストールしたい場合は「apt install パッケージ名」となります。 パッケージを削除する場合は「apt remove パッケージ名」です。
「apt autoremove」を用いるとパッケージの管理上不要となったものを自動で削除してくれます。
sudo apt upgrade
sudo apt install postgresql
sudo apt remove postgresql
sudo apt autoremove
■パッケージの詳細確認
「apt show パッケージ名」でパッケージに関する詳細情報を確認できます。
sudo apt show postgresql
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