WindowsOSのメモリ確認方法とポイント

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WindowsOSのメモリ状態を確認する手順、並びに問題時の確認ポイントを整理します。

項目バージョン
OSWindows 11/Windows Server 2025

■タスクマネージャでの確認

一番手っ取り早いのがタスクマネージャでの状態確認です。タスクマネージャではメモリ状態に限らずCPU負荷やネットワークの利用状況、ディスクのアクセス状況等が確認できます。

着目すべき点は以下の通りです。

項目説明
使用中OS、ドライバー、アプリケーションプロセスが利用しているメモリ領域です
利用可能スタンバイ(キャッシュや非アクティブなデータ)と空き(未割当)のメモリ領域です
コミット済み仮想メモリ(物理メモリ+ディスクを利用したメモリ)で利用可能なメモリ領域と最大メモリ領域です
(利用可能サイズ/最大サイズ)
キャッシュ済みスタンバイと変更済み(利用前にディスクに書き出しが必要なデータ)のメモリ領域です
ページプール未使用時に物理メモリからディスクへページアウトできるシステム領域を示します。
非ページプール未使用時に物理メモリからディスクへページアウトできないシステム領域を示します。常に物理メモリ上に存在します。

「メモリ構成」のグラフにてマウスカーソルを当てると以下のように説明のツールチップが表示されます。

タスクマネージャでは簡易的に表示されていましたが、リソースモニターでは構成が表示されます。サイズを計算すると以下の式が成り立つことが確認できます。

利用可能スタンバイ + 空き
キャッシュ済みスタンバイ + 変更済み

■プロセスごとの利用メモリを確認する

こちらもタスクマネージャより確認できます。「詳細」タブを表示してプロセスの一覧が表示された状態で、列の部分を右クリックして「列の選択」を行い、追加表示項目を選択します。

「ワーキングセット(メモリ)」と「コミットサイズ」を選択します。「ワーキングセット(メモリ)」は物理メモリの使用サイズを、「コミットサイズ」は仮想メモリの割当サイズを示します。

これでアプリケーションごとに利用中の物理メモリ、割当予約されている仮想メモリが確認できます。

(参考)

https://jpwinsup.github.io/blog/2021/05/10/Performance/SystemResource/TaskManagerMemory/

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