「expdp」を用いてデータを論理エクスポート、「impdp」を用いてインポートする際のメモです。
| 環境項目 | バージョン |
|---|---|
| Oracle | 11gR2 |
| OS | Windows Server 2008 R2 |
■expdp / impdp とは
「expdp」、「impdp」はそれぞれOracle10gで導入された、データの論理エクスポート・インポートを可能とするOracleに付属のコマンドツールです。以前よりそれぞれ「exp」、「imp」コマンドというちょうどデータの論理エクスポート、インポートを実施するために存在していたコマンドより性能に優れたものとして提供されることになりました。
詳細は別途まとめますが、より細かく制御が行えるようになっているのですが最も大きい変更点と思われるのはexpdp/impdpではサーバ側のリソースを利用して処理を行う点です。エクスポートの際のダンプファイル出力先、インポートの際のダンプファイル入力元はあらかじめ「ディレクトリ」と呼ばれる定義をしておき、そこを利用して処理が行われます。
以下の環境で論理データバックアップ(expdp)を実施するコマンドとなります。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| ユーザ名 | USR001 |
| パスワード | PWD |
| SID | SIDNAME |
| ディレクトリ名 | DPUMP_DIR_NAME |
| ダンプファイル名 | EXP_DUMP_NAME.dmp |
| ログファイル名 | EXP_20231014.log |
| 対象スキーマ名 | USR001 |
expdp USR001/PWD@SIDNAME directory=DPUMP_DIR_NAME dumpfile=EXP_DUMP_NAME.dmp logfile=EXP_20231014.log schemas=USR001
expdpによるファイルの出力先ディレクトリを作成する手順は以下の通りです。
create or replace directory DPUMP_DIR_NAME as 'D:\oracle\dir\dpump_dir';
grant read, write on directory DPUMP_DIR_NAME to USR001;
■動作モードについて
expdp/impdpには上述したように「対象スキーマ」を指定して実行する他に以下の指定が可能です。
| モード | 指定方法 |
|---|---|
| 表モード | tables=TBL01, TBL02, TBL03 |
| 表領域モード | tablespacess=TS001 |
| スキーマモード | schemas=USR001 |
以下は表領域モードでのエクスポート例です。
expdp USR001/PWD@SIDNAME directory=DPUMP_DIR_NAME dumpfile=EXP_DUMP_TS01_20231014.dmp logfile=EXP_20231014.log tablespaces=TS01
(最終更新) 2025/4/28
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