sfcコマンドによるシステムの修復

Published by

on

Windowsの機能が正しく動作しない、クラッシュするなどの事象が発生する場合、システムの修復に必要なファイルを検査するために提供されているコマンドとして「sfc」(System File Checker)があります。今回はこのコマンドについて整理します。

■sfc(System File Checker)とは

Windowsが不安定、調子が悪い時など、システム(OS)のファイルが壊れてしまっていることも考えられます。そのようなときに使えるコマンドです。本コマンドではあらかじめ保護されているシステムファイルをチェックして、破損が確認できた場合キャッシュされたフォルダのファイルをコピーして元に戻す、ということを実現してくれます。

▼手順

まず、以下の管理者権限でコマンドプロンプトを開き、DISMコマンドで破損ファイルの修復に必要なファイルをWindowsUpdateを通じて取得します。DISMは展開イメージのサービスと管理(Deployment Image Servicing and Management)の頭文字です。

DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth

このあと、sfcコマンドを実行します。

sfc /scannow

sfcコマンドの結果、問題がない場合は「Windows リソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。」と出力されます。その他のパターンとしては違反を検出して、自動修復したパターンの「Windows Resource Protection で破損したファイルが見つかり、正常に修復されました。 詳細は CBS に含まれています。 ログ WinDir\Logs\CBS\CBS.log。」という内容です。さらには違反を検出して修復を試みたが、失敗した場合の「Windows Resource Protection で破損したファイルが見つかりましたが、その一部を修正できませんでした。 詳細は CBS に含まれています。 ログ WinDir\Logs\CBS\CBS.log。」という内容のパターンがあります。

以下に整理します。

出力メッセージ結果
Windows リソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。異常なし
Windows Resource Protection で破損したファイルが見つかり、正常に修復されました。 詳細は CBS に含まれています。 ログ WinDir\Logs\CBS\CBS.log。異常があったが正常なファイルで修復された
Windows リソース保護により、破損したファイルが見つかりましたが、それらの一部は修復できませんでした。
オンライン修復の場合、詳細は次の場所にある CBS ログ ファイルに含まれています
windir\ Logs\CBS\CBS.log (たとえば C:\Windows\Logs\CBS\CBS.log)。オフライン修復の場合、
詳細は /OFFLOGFILE フラグによって指定したログ ファイルに含まれています。
異常があり修復を試みたが失敗

(参考)システム ファイル チェッカー ツールを使用して不足または破損しているシステム ファイルを修復する

https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB-%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC-%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%92%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E4%B8%8D%E8%B6%B3%E3%81%BE%E3%81%9F%E3%81%AF%E7%A0%B4%E6%90%8D%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%92%E4%BF%AE%E5%BE%A9%E3%81%99%E3%82%8B-79aa86cb-ca52-166a-92a3-966e85d4094e

コメントを残す