WindowsSandbox活用

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Windows11におけるSandbox機能を便利に使うTipsをいくつかあげます。

■SandBox起動時に特定のプログラムを実行したい

SandBox環境を実行すると、毎度まっさらな状態になります。ここではSandboxを実行するPC(ホスト)側の「C:\wsb」配下にSandbox実行時に自動で起動するインストーラを設定する手順を示します。

XML形式で準備する拡張子「.wsb」ファイルはダブルクリックなどでホストより実行ができるファイルとなります。このファイルの中でホストとSandbox間で共有するフォルダを決めてそのフォルダ配下にあるコマンドファイルを実行する設定を行います。

ちなみに「LogonCommand」で指定するコマンドのパスは、ホストからSandboxへ共有されるフォルダのデスクトップ上にマッピングされるようです。

「sample.winsb」という名前で保存し、ダブルクリックでSandBoxが実行されるようにします。

<Configuration>
  <VGpu>Default</VGpu>
  <Networking>Default</Networking>
  <MappedFolders>
    <MappedFolder>
      <HostFolder>C:\wsb</HostFolder>
      <ReadOnly>true</ReadOnly>
    </MappedFolder>
  </MappedFolders>
  <LogonCommand>
    <Command>C:\Users\WDAGUtilityAccount\Desktop\winsb\init.cmd</Command>
  </LogonCommand>
</Configuration>

SandBox環境が起動した際に実行されるコマンドを定義する「init.cmd」の内容は以下となります。

start C:\Users\WDAGUtilityAccount\Desktop\winsb\install-VSCodeUserSetup.exe

ホストPCでは以下のフォルダ構成でファイルを配置しておきます。ここではVSCodeをインストールしたいのでインストーラを「install-VSCodeUserSetup.exe」と名付けて保存しています。SandBoxが起動したらこのインストーラを実行するコマンドが流れることになります。

C:\wsb
  ├init.cmd
  └install-VSCodeUserSetup.exe

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